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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/07/01 12:04,
提供元: フィスコ
品川リフラ Research Memo(4):海外事業を成長の柱とし、M&Aと拠点拡大でグローバル展開加速
*12:04JST 品川リフラ Research Memo(4):海外事業を成長の柱とし、M&Aと拠点拡大でグローバル展開加速
■品川リフラ<5351>の事業概要
3. 海外事業の詳細
(1) 海外売上高比率
同社は、世界経済における素材産業市場は、新興国の経済成長にけん引され今後も拡大を見込む一方、日本では経済の潜在成長率の低下により、鉄鋼をはじめとした素材産業市場は今後の拡大が見込まれない状況にあり、国内の耐火物・断熱材などの需要は縮小に向かうと認識している。このため、同社は海外事業を成長の柱と位置付け、M&Aを通じて業容を拡大している。原材料を主に海外に依存するため、円安は従来利益のマイナス要因であったが、海外事業の拡大により影響は緩和されつつある。「ビジョン2030」では、現地で製造・販売する「世界の総合耐火物メーカー」を目指し、海外売上高比率50%を目標に掲げている。2025年3月期よりスタートした第6次中期経営計画においては、2027年3月期の海外売上高比率45%を目標に設定した。海外売上高比率は2021年3月期の16.1%から2026年3月期で42.9%へ上昇し、2027年3月期は49.0%と目標を上回る見込みだ。
(2) 海外拠点展開
同社の耐火物セクターにおける海外拠点の展開は、1997年の中国子会社の設立を皮切りに、本格化した。2019年までにオーストラリア、米国、インドネシア、インドへ進出し、各地域で耐火物やモールドフラックスの製造・販売拠点を設けている。断熱材セクターは中国、台湾、マレーシア、ドイツに製造・販売拠点を設けている。2022年12月に、サンゴバンからブラジルにおける耐火物事業及び米国における耐摩耗性セラミックス事業を譲受した。ブラジルの耐火物事業をSRBが、米国のセラミックス事業をSSCAが譲受した。これにより同社グループは、ブラジル耐火物市場においてリーディング・ポジションを獲得し、米国ではファインセラミックス事業において、米国市場へのアクセスを獲得した。これらの買収は、同社グループのさらなる成長を支える基盤となった。
2024年4月には、インドネシアにおいて現地のPT. Refratech MandalaPerkasa(以下、RMP)と共同出資によりSRPを設立し、同年7月より事業を開始した。2014年よりインドネシアで展開してきたハイグレードの不定形耐火物事業とRMPが手掛けてきた汎用品を中心とした不定形耐火物事業を統合した。製品のラインナップの充実を図り、インドネシア市場及びアセアン地域での事業拡大を目指している。
2024年10月には、オランダの耐火物メーカーGoudaを100%子会社とした。Goudaは、定形・不定形耐火物などの製造・販売から、設計・施工・メンテナンスサービスまでワンストップの一貫体制で事業展開する。2023年12月期の売上高は170.7億円、営業利益は18.4億円(株式取得日2024年10月24日の為替レート164.699円/ユーロで換算)で、投資額は237億円となった。Goudaは欧州に生産・サービス拠点を持ち、中東・アフリカ・東南アジアに幅広く事業を展開している。特に非鉄金属、石油化学、エネルギーなどの分野で強固な顧客基盤と安定した収益基盤を持つ。また、新製鉄法への対応などカーボンニュートラルに向けた耐火物の開発を強化しており、今後成長が見込まれる市場をリードするポジションにいる。
2025年5月には、ブラジルのエンジニアリング会社Reframaxの発行済株式の60%を取得し、連結子会社化した。2024年12月期の売上高は235億円、営業利益は26億円(為替レート25.6円/ブラジルレアルで換算)で、投資額は153億円となった。Reframaxはブラジルを中心にアルゼンチン、チリ、ペルーなど7ヶ国に21拠点を展開し、北米にも進出している。また、耐火物工事に加え、電気・機械工事、土木工事、断熱工事など多岐にわたる関連サービスを提供している。顧客は鉄鋼、鉱業、化学・石油化学、ニッケル、パルプ・製紙、アルミ、セメントなど多様な業界に及ぶ。ブラジルの耐火物セクター拠点であるSRBや断熱材事業を担うイソライト工業グループとの連携を通じて、耐火物・断熱材の製品供給から施工までの一貫サービス体制を構築し、耐火物・断熱材及びエンジニアリングセクターにおける販売・技術面でのシナジー発現をねらう。エンジニアリングセクター全体では、人材・技術連携による施工能力向上と、Goudaを加えたグローバル施工体制の構築を進める。
その後も2025年9月にはイタリアの製鉄プラントメーカーであるDanieli & C. Officine Meccaniche S.p.A.と合弁でShinagawa Danieli Advanced Materials S.p.A.(以下、SHINDAN)を設立したほか、2026年3月には米国でモールドフラックス製品の製造・販売を主たる事業とするDynamix Casting Fluxes, LLC(以下、Dynamix)の持分の51%を創業者らから取得し、連結子会社化するなど、欧州からアフリカ地域、そして米州地域もカバーし、グローバルネットワークを一段と強化している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 若杉 孝)
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