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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/06/10 12:07,
提供元: フィスコ
RIZAP−G Research Memo(7):2026年3月期はchocoZAP事業の収益力向上で、各利益は大幅増益
*12:07JST RIZAP−G Research Memo(7):2026年3月期はchocoZAP事業の収益力向上で、各利益は大幅増益
■RIZAPグループ<2928>の業績動向
1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の連結業績は、売上収益が167,257百万円(前期比2.2%減)、営業利益が11,086百万円(同488.9%増)、税引前当期利益が8,128百万円(前期は1,495百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益が1,440百万円(同445.5%増)となり、飛躍的な収益改善を達成した。
2026年3月期は「収益力の向上」を重点政策に掲げ、注力事業のchocoZAP事業では、会員数の拡大に依存することなく、新規出店や広告宣伝費の抑制によるコスト最適化及び業務プロセスの効率化を積極的に推進した。その結果、RIZAP関連事業(chocoZAP含む)の売上収益は前期比3,119百万円減の46,608百万円となった。既存事業では、REXT Holdingsや一新時計、SDエンターテイメントなどの増収分(前期比4,837百万円増)があった一方で、会計基準変更及び一部ブランド不振の影響があったアンティローザなどによる減収分(同8,638百万円減)が上回り、減収となった。利益面では、chocoZAP事業で、顧客獲得の効率化や業務の内製化、外注費削減等のコスト管理を徹底した結果、出店再開に伴う先行費用を十分に吸収する高い収益を確保した。既存事業でも、REXT HoldingsやBRUNOの増益、グループ各社においても、戦略的な在庫圧縮や不採算商材の抑制やコスト削減の徹底などにより黒字幅が拡大した。全社の営業利益改善額が前期比9,203百万円に対して、RIZAP関連事業(chocoZAP含む)の改善額は同5,255百万円、その他の既存事業においても構造改革を断行し改善額は同1,423百万円となり、重点政策である「収益力の向上」の成果が現れた。
(1) ヘルスケア・美容セグメント
RIZAP関連事業では、chocoZAPで出店投資の再開と退会率低減に向けた満足度向上策が奏功し、会員数は底打ちから増加に転じた。2025年11月13日時点で会員数110.5万人であったが、2026年5月14日時点では会員数116.1万人に増加している。出店にあたっては、直営とFCの二刀流が本格稼働し、店舗数は2025年12月の1,836店舗から2026年5月の1,962店舗と増加中である。広告宣伝投資の最適化、店舗運営の内製化・DXの徹底により、1店舗当たりの損益分岐点が大幅に低下し、持続的な高収益モデルを構築したことでchocoZAP事業の利益は大幅に伸長した。MRKホールディングス<9980>では、婦人下着及びその他関連事業等が好調に推移し増収増益となった。ヘルスケア・美容セグメントの売上収益は69,677百万円(前期比4.8%減)、営業利益は5,935百万円(前期比948.4%増)となった。
(2) ライフスタイルセグメント
REXT Holdingsでは、エンターテイメント事業で、中核商品であるトレーディングカードの販売が大幅に伸長し、収益力向上施策が結実したことで、増収増益となった。リユース事業では、過去最高益を達成した前期の好調を維持しつつ、査定・買取を含む接客技術の高位標準化に向けた研修を徹底した結果、増収増益となった。BRUNOは、主力商品のホットプレートが定着局面へ移行したことや、旅行需要の取り込みに苦戦したことで減収となったが収益構造の改善の成果がでて大幅増益となった。ライフスタイルセグメントの売上収益は73,373百万円(前期比6.0%減)、営業利益は715百万円(同63.7%減)となった。
(3) インベストメントセグメント
SDエンターテイメントでは、主力のウェルネス事業において就労支援B型事業所の多店舗展開やマシンピラティススタジオの利用者数増に積極投資を行い、売上高・営業利益ともに堅調に推移した。一新時計は、販売網と顧客基盤の強化を背景に高級ブランド時計の販売が好調に推移した。インベストメントセグメントの売上収益は25,427百万円(前期比6.2%増)、営業利益は2,249百万円(同213.9%増)となった。
2. 財務状況
2026年3月期末の資産合計は前期末比6,045百万円減の163,480百万円となった。このうち流動資産は同1,822百万円増の73,914百万円となったが、これは主に棚卸資産が4,140百万円減少したものの、現金及び現金同等物が9,009百万円増加したことによる。現金及び現金同等物の残高は29,067百万円となり、2025年3月期末の20,058百万円から順調に増加し、財務基盤が強化された。これは、chocoZAP事業の収益化及びグループ全体の在庫最適化等の取り組みが寄与したためである。非流動資産は同7,868百万円減の89,565百万円となったが、これは主に使用権資産が3,527百万円減少、繰延税金資産が2,663百万円減少したことによる。
負債合計は前期末比8,181百万円減の98,921百万円となった。このうち流動負債は同6,044百万円減の60,439百万円であり、主に有利子負債が4,987百万円減少したことによる。非流動負債は同2,137百万円減の38,481百万円となったが、主に有利子負債が2,546百万円減少したことによる。資本合計は同2,136百万円増の64,559百万円となったが、主に利益剰余金が同18,027百万円増加した一方で、資本金が同25,203百万円減少したことによる。
経営指標では、親会社所有者帰属持分比率が2026年3月期末に30.9%(2024年3月期末12.4%、2025年3月期末30.4%)と安全性に懸念はない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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