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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/06/09 12:03,
提供元: フィスコ
プリモGHD Research Memo(3):ブライダルジュエリー専門の優位性を生かし成長期待が高まる(1)
*12:03JST プリモGHD Research Memo(3):ブライダルジュエリー専門の優位性を生かし成長期待が高まる(1)
■事業概要
1. 事業セグメント
プリモグローバルホールディングス<367A>の事業セグメントは国内事業と海外事業の2つである。
(1) 国内事業
国内事業では、2026年5月末時点で「I-PRIMO」72店舗と「LAZARE DIAMOND」15店舗の2ブランドを展開している。主要都市から地方都市まで全国に張り巡らせた店舗網により安定的な収益基盤を構築している。両ブランドとも専用のオンラインショップを設けており幅広い顧客接点を確保しているほか、顧客の希望価格帯・嗜好に応じた提案が可能なセレクトオーダースタイルでの商品提供が特徴である。国内事業は高い接客力とブランド力を背景に、客数・客単価双方の成長が期待できる中核収益事業として位置付けられる。
同社では国内の婚姻組数は約50万件程度で推移しており、今後は少子高齢化により緩やかに減少することを見込んでいる。一方で、近年の物価上昇の影響やブライダル関連支出の配分の変化、共働き世帯の増加による夫婦年収の増加等により、結婚指輪の平均単価は大きく上昇を続けている。これらを受けてブライダルジュエリー市場はCAGR9.3%(2021年〜2025年)で成長している。同社の顧客数は漸次増加傾向にあり、現在は年間約4万組に至っている。同社は今後、一層の市場シェア拡大を図ることで、さらなる成長を目指す。
(2) 海外事業
海外事業は、2026年5月末時点で中国本土26店舗、台湾16店舗、香港5店舗、シンガポール1店舗を展開しているほか、今後はマレーシアをはじめ東南アジアへの進出を加速する。台湾では高収益基盤の強化とマルチブランド戦略、中国本土では出店拡大と既存店成長、東南アジアでは新規市場開拓と、地域ごとの特性を踏まえた戦略を展開する。アジア市場の婚姻組数は日本と比較して圧倒的に多く、また所得水準の上昇を背景に中長期的な成長余地が大きく存在するため、さらなる市場開拓による成長を目指す。
2. 4つのブランド展開
同社は、自社ブランド2つと海外提携ブランド2つ、あわせて4つのブランドを展開している。
(1) 自社ブランド
a) I-PRIMO
同社の中核ブランドである「I-PRIMO(アイプリモ)」は、2026年5月末時点で国内72店舗、海外41店舗を展開する国内最大級のブライダルリング専門ブランドであり、豊富なデザインラインナップを強みとする。神話や星座、和の要素などを取り入れた多様なデザインに加え、ダイヤモンドとリングを組み合わせて選べるセレクトオーダースタイルにより、顧客の嗜好と予算に応じた満足度の高い提案を行っている。ブライダルジュエリー市場における中価格帯を中心に幅広い価格帯をカバーしており、顧客の需要を幅広く取り込む。マーケティング面では、「PRIMO」がイタリア語で「最初」や「最高」を意味していることから、「THE FIRST STEP」のプロモーションにより「最初に訪れる最高の場所」を提供していることを訴求するほか、新作商品の投入により来店客数の増加につなげている。さらに、独自に開発した「パーソナルハンド診断(R)」による顧客に最適なリングを提案する仕組みや、来店客限定の情報サイトを通じた体験価値の向上など、高度な販売モデルを構築している。
b) LAZARE DIAMOND
「LAZARE DIAMOND(ラザール ダイヤモンド)」は、2026年5月末時点で国内15店舗を展開する“世界3大カッターズブランド”に数えられる米国ニューヨーク発祥のダイヤモンドブランドである。その高品質なダイヤモンドは「The World's Most Beautiful Diamond(R)」と称され、品質志向の高い顧客層や、外資系ブランドを志向する顧客をターゲットとした商品を展開する。価格帯は「I-PRIMO」より上位レンジを担い、両ブランドでブライダルジュエリー市場の主要価格帯の大半をカバーする。近年はブライダル系メディアだけでなく、ファッションメディアやSNSを活用したプロモーションの多角化によりブランド認知を高めており、既存店舗の販売実績を押し上げている。また、2023年9月に「LAZARE DIAMOND」の国内市場における商標権とそれに伴う独占販売権等の権利を取得し、全国の百貨店や小売店への商品供給を行っているほか、2026年4月には、ダイヤモンドの調達権等の権利を追加取得したことにより、ブランドの売上総利益の改善を見込む。
(2) 海外提携ブランド
ジュエリービジネスの海外展開で高い実績を持つ同社は、他社との販売提携を通じて「K.UNO(ケイウノ)」「STAR JEWELRY(スタージュエリー)」ブランドの海外展開を推進している。いずれも国内ではブランド各社が商品を販売しており、同社は国内での販売権を有していない。ブランド各社の海外への販路拡大の意向と、同社のマルチブランド戦略の意向が合致し、販売提携に至った。
a) K.UNO
「K.UNO」は、2026年5月末時点で台湾4店舗を運営する。オーダーメイドを主軸とするジュエリーブランドであり、デザイン・製作・加工までを一貫して行うクラフト型ビジネスモデルが特徴である。フルオーダー対応力と技術力を背景に、自社ブランドとは異なる高付加価値商品を提供する。台湾の合弁会社を通じて展開されており、現地における顧客層の拡大に寄与している。
b) STAR JEWELRY
「STAR JEWELRY」は、2026年5月末時点で中国本土2店舗、台湾1店舗を運営する。1946年に横浜元町で創業した日本を代表する老舗ジュエリーブランドである。戦後日本のジュエリー文化をけん引してきた実績を持ち、ファッション性とブランドストーリーの両面で定評がある。同社は当該ブランドとの提携により、海外市場におけるブランドポートフォリオの厚みを高めている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)
《HN》
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