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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/06/05 11:43, 提供元: フィスコ

地域新聞社:時価総額は22億円→50〜100億円へ、株主優待の利回りは128%

*11:43JST 地域新聞社:時価総額は22億円→50〜100億円へ、株主優待の利回りは128%
地域新聞社<2164>の2026年8月期2Qは、特定株主対応費用と先行投資を除く実質営業利益で増収・大幅増益基調。新規アライアンス受注高は前年同期比3.1倍と急拡大している。資産再定義とシーパワー・ランドパワー戦略が奏功し、再成長シナリオは継続している。巡航速度で時価総額2倍、取り組み加速で4倍の上値余地が試算でき、50〜100億円が意識されることになる。

2026年8月期の第2四半期(2Q)決算は、売上高で前年同期比7.2%増の1,635百万円、売上高総利益で同4.9%増の1,153百万円、営業利益で2百万円(前年同期は13百万円の黒字)。特定株主らによる共同協調行為の疑いへの対応費用が61百万円と当期純利益に影響したことに加え、それ以外の部分は今期に先行投資を実施、売上高がKPIになると表明されていた通りという印象である。2Qの先行投資額は39百万円となり、それらを除外した営業利益は42百万円。増収かつ大幅な増益基調ということになる。新規アライアンスの取り組みも、受注高で前年同期比3.1倍、前四半期比18.8%増の241百万円と順調に拡大している。2026年8月期は、売上高で前期比11.0%増の3,500百万円が見込まれている。予想の開示は売上高のみとなる。「Strategic Plan」に基づき進めてきた各種施策が次の成長フェーズへ移行するにあたり、先行投資やM&Aも絡んでくるための開示手法であろう。特定株主らによる共同協調行為への対応が予想外となったが、それでも再成長シナリオに変化は感じられない。

2024年2月に新代表として代表取締役社長の細谷佳津年氏が就任、同社が潜在的に持つアセット(フリーペーパー事業における2,500名近い配送スタッフ、174万世帯のカバー、6万人の読者とのインタラクティブなつながり、7,000社との取引、5拠点40エリアの営業網、130人の地域ライター、制作・校閲力、配送網)に光をあて企業価値の再定義を推進、2025年8月期は投資を先行しつつも利益が大幅に増加、再成長軌道に乗ったことが確認できた。今2026年8月期は先行投資を積極化しつつ、一段の成長をかためる一年となる。

アセット活用による2つの戦略(アライアンスによって千葉県内から県外/県外から県内へと価値を橋渡しする「シーパワー戦略」、千葉県内で価値循環を図る「ランドパワー戦略」)を進め、既述の通りアライアンスでは、実績が急激に積み上がりつつある。誌面ペルソナデータベース×AI活用(特許番号:特許第7785439号、「生成AIを活用した心理状態デジタルツインによる介入効果最大化技術」に関する特許を権利化)、クラウドファンディング×記事、地域共創プラットフォーム、奨学金返済支援サービスも絡んだ人材紹介ビジネスである「奨学金バンク」などの新機軸も矢継ぎ早に打ち出している。

企業が地域新聞社と株式を交換することで事業承継をスムーズに進める地域共創プラットフォームでは、元オーナー社長が譲り渡す企業の黄金株を保有して、自身の経営理念や方針を貫けるよう、重要な経営判断に対して拒否権を行使できる仕組みにくわえ、スピンオフ上場の構想も具備された。バージョンアップが進んでいるこの仕組みは、文化放送主催「中小企業ビジネス&イノベーションアワード2025」にてネクストヒーロー賞(次の時代の大きく飛躍しそうな社に贈られる賞)を受賞している。東京証券取引所スタンダード市場への市場変更に加え、福岡証券取引所本則市場へ上場(4月15日上場)したのは、福岡市とスタートアップ支援および新産業創出を官民一体で推進することも狙いである。株主優待では、「ちいきの逸品」で利用可能な割引券や千葉県を中心に10店舗で使用できる割引券を導入している。地域共創の理念に合う施策であるとともに、株主優待利回りは128%に達する。

将来株価のイメージには、新機軸がもう一段形になった後に発表されるであろう中期経営計画が待たれるところであるが、初動からは数年後の数億円の利益が想定される状況にはある。同社では先行投資額を除いた利益を開示しているが、それをベースにした2026年8月通期の営業利益は100百万円に迫ると想定される。各種取り組みが利益の増加を加速させる可能性は残すものの、巡航速度だと2028年3月期の先行投資を除外した営業利益を300百万円程度とした場合、最終年度で保守的にPER15倍と見積もる、もしくはPEGレシオ1倍程度まで評価すると、30〜50億円程度の時価総額がイメージできることとなる。目標とする時価総額100億円を達成する際は、各種取り組みが利益の増加を加速させている状況となる。現状の時価総額である約23億円には、巡航速度で2倍、各種取り組みが利益の増加を加速させている状況でさらに2倍の上値余地がある。従業員持株会への会社からの補助が50%と高率であり、従業員とともに株価を意識する体制に移行している点も、株価の上昇期待値となる。


《YS》

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