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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/05/15 11:04, 提供元: フィスコ

株式会社ネクストジェン:2026年3月期通期決算説明文字起こし(4)

*11:04JST 株式会社ネクストジェン:2026年3月期通期決算説明文字起こし(4)
ネクストジェン<3842>

続いて、当社ビジネスにおける市場環境の変化と事業機会についてご説明いたします。
1つ目は、多様な通信サービスを相互接続するシステムである「セッション・ボーダー・コントローラー(SBC)」です。当社の主力製品の一つであるSBCの市場は、今後さらなる成長が見込まれます。その背景として、日常的にWeb会議システムとして利用されているMicrosoft TeamsやZoomといったビジネスコラボレーションシステムの普及が挙げられます。これらのサービスは、会議機能にとどまらず、通信コミュニケーションやビジネスに必要な諸機能を具備したサービスです。昨今、これらの普及に伴い、従来の電話システムとコラボレーションシステムを連携・相互接続させて、働き方の効率化を促すソリューションが浸透してきました。当社のSBCは、これらコラボレーションシステムと従来の電話網を接続するために不可欠な製品となっています。当社製品はマイクロソフト社およびズーム社からグローバル認定を受けており、今後さらなる需要の拡大を見込んでおります。なお、これら2社からグローバルで接続認定を取得している日本国内のメーカーは、現在当社のみとなっております。
2つ目として、企業にとって重要な会社を代表する固定電話番号を維持したまま、既存システムのクラウド化や複数拠点の回線集約を実現し、コスト削減や業務効率化を図りたいという需要が高まっております。こうした場面において、当社のSBCが有効です。富士キメラ総研の調査によれば、SBCと従来型電話システムの相互接続ニーズは、2025年に約52億円の市場規模があるとされています。今後はクラウド化に伴うシステム連携に加え、生成AIやAIエージェントといった最新技術の活用においてもSBCが不可欠な製品となるため、市場はさらに拡大するものと考えております。
なお、当社のSBCの提供形態は2種類ございます。1つ目は、ソフトウェアライセンスとして提供する製品「NX-B5000」を、お客様のシステム内へ組み込んで導入いただく形態です。2つ目はクラウドサービスとしての提供で、お客様の拠点内に特別なハードウェア設備を設置することなく、通信サービスとしてSBCの機能を利用いただく形態となります。大手企業においては、従来のシステムに特有の機能や要件など、一般的なクラウドサービスでは対応しきれない事情があるため、ライセンス提供の形態で大型案件に対応するケースが多くなっています。今後、中小規模の企業による音声システムの刷新においては、導入が容易で運用の手間がかからないクラウドサービス形態が、より優位になると考えております。

続きまして、2番目の事業機会として、クラウドPBXサービスについてご説明いたします。
従来、ハードウェアベースのPBX市場は年間約1,125億円にのぼる巨大なマーケットであり、国内のあらゆる企業が何らかの形で電話システムを利用しています。現在は、これらが順次クラウド型サービスへ移行し始めた初期段階にあると認識しております。今後、この市場が大きく成長することが当社のビジネスチャンスになると考えており、その主な要因を右側に記載しています。主な要因は、先ほども触れた通り、一部のメーカーですでに従来型のハードウェアPBX製品が生産を終了している点です。他の大手メーカーも現在は製品を維持していますが、中長期的にはハードウェアPBX製品の生産・販売は順次終了していくものと思われます。さらに、昨今のAI需要の爆発的な増加に伴い、世界的に半導体メモリが不足していることも、現在の市場環境に影響を及ぼしています。これにより、現在製造されているハードウェア型PBX製品においても、供給遅延や価格高騰が懸念されています。この傾向は2027年いっぱいまで続くと見込まれており、さらに長期化する可能性もあります。こうした背景から、クラウドPBXサービスに対する期待や、お客様による選択が加速するものと考えております。また、制度面での変更も追い風となっています。双方向の番号ポータビリティ(LNP)の実現により、通信キャリアを変更しても同一の電話番号が継続利用できるほか、従来の番号を維持したまま拠点を集約して一括受電するといった、新しいソリューションが可能になっています。
企業の働き方改革においては、テレワークやハイブリッドワークといった形態に柔軟に対応するため、社員が利用する端末や接続場所、接続形態を状況に応じて変更する必要があります。こうしたニーズに対してもクラウドPBXならでは対応しやすいというメリットがあります。
さらには、生成AIやAIエージェントといった最新テクノロジーを導入する際も、従来の電話に特化したシステムでは融合が困難ですが、クラウドPBXであればこれらの技術と容易に連携することが可能です。
また、ビジネスの拡大にはパートナーによる販売強化が不可欠です。現在、こちらに記載された資本提携パートナーに加え、大手SIパートナー等の拡大を順次進めております。今後成長が見込まれるターゲット市場に対し、当社の製品を提供・構築できる体制を、パートナーシップを通じて実現してまいります。

これらは、クラウドSBCおよびクラウドPBXの直近の成長状況をまとめたものです。
クラウドPBXサービスの「U-cube voice」は、前期比118%で成長しており、この4年間で約3倍の規模となりました。従来型PBXからのリプレースには一定の時間を要しますが、着実な成長を続けております。
また、SBCサービスである「U-cube friends」は、前期比で約2倍の成長を記録しました。制度変更により可能となった新しいソリューションであるため、現時点での規模はまだ限定的ですが、今後の伸び率は飛躍的に拡大するものと考えております。

続いて、3番目の事業機会として、通話録音および音声キャプチャリングシステムについてご説明いたします。
当社は2014年より通話録音サービスの提供を開始いたしました。当初はM&Aによって昔ながらの通話録音システムと顧客基盤を継承しましたが、その後、通話録音システムのソフトウェア化やIP電話・クラウドへの対応を推進しました。現在はモバイル対応およびクラウド対応まで実現しており、その結果、全国規模の官公庁や民間企業、通信事業者への導入が拡大しました。現在、国内の通話録音ソリューション市場において、当社はトップシェアを占めていると考えております。

株式会社ネクストジェン:2026年3月期通期決算説明文字起こし(5)に続く



《HN》

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