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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/02/18 11:15,
提供元: フィスコ
トヨコー Research Memo:高い目標に対して順調、インフラメンテナンス技術で高成長
*11:15JST トヨコー Research Memo:高い目標に対して順調、インフラメンテナンス技術で高成長
トヨコー<341A>は、老朽化した工場等の屋根を独自工法で塗装・防水工事を行うSOSEI(ソセイ)事業と、老朽化した橋梁・鉄塔など社会インフラのサビを除去する加工装置を製造・販売するCoolLaser(クーレーザー)事業を展開している。祖業でもあるSOSEI事業は安定収益源としての役割を担い、目下は社会インフラ老朽化が社会問題となるなか、成長事業であるCoolLaser事業に経営資源を多く投下してきた経緯がある。足元では同製品の市販モデル上市を受けて収益拡大中であり、社会課題の解決の観点も相まって、動向が注目されている。
社会インフラのサビを除去する加工装置を製造・販売するCoolLaserが急速な立ち上がり
1. 2026年3月期第3四半期の業績概要
2026年2月12日に発表された第3四半期決算は、売上高で前年同期比45.1%増の2,231百万円、営業利益で同77.8%増の469百万円と高い成長を見込む通期業績予想に対して、順調な推移。セグメント別ではSOSEI事業が売上高で前年同期比10.4%増の1,348百万円、営業利益で同16.9%増の521百万円、CoolLaser事業が売上高で同179.1%増の882百万円、営業利益で139百万円(前年同期は52百万円の赤字)となり、CoolLaser事業の立ち上がりが顕著である。CoolLaserの納入実績は今期累計で8台。
2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期通期の業績は、売上高が前期比48.1%増の3,000百万円、営業利益は同92.5%増の580百万円、経常利益は同113.0%増の560百万円、当期純利益は同49.5%増の480百万円と、いずれも過去最高を更新する計画に変更はない。計画では、今期12台のCoolLaserの納品を想定している。2025年11月にCoolLaserの新工場が予定通り稼働開始した事を機に、2026年2月より受注生産から見込生産に切り替えている。売上高進捗率は第3四半期までの累計で予想比74%。業績予想ベースで今期残り4台の納入計画に対し、受注残高は6台(2025年12月)と順調に進捗している。
3. 中期経営計画の進捗状況
同社は2024年12月9日にCoolLaser事業の「中期経営計画」を発表している。2028年3月期までの各期の下限と上限の納品台数目標を設定しており、2026年3月期は9〜15台、2027年3月期は16〜24台、2028年3月期は35〜65台としている。また、2026年3月期を1期とした時の5期目に当たる2030年3月期において120台を目標に掲げ、2028年3月期をめどに20百万円/台の原価低減も進めている。経済産業省より、産業標準化推進活動に優れた功績を有する個人及び組織を表彰する、令和7年度「産業標準化事業表彰」において、「イノベーション・環境局長表彰」を受賞も受賞している。足もとでは、独立行政法人国際協力機構(JICA)より、「2025年度中小企業・SDGs ビジネス支援事業(JICA Biz)」に採択されるとともに、関越自動車道で横河ブリッジ社とCoolLaserを試験施工しており、営業活動も活性化しよう試算される国内市場規模800億円を踏まえると、拡大余地は著しく大きい。また、海外展開を見据えている点もアップサイド要素であり、2月12日にはCoolLaser初の海外受注を中東地域で獲得したと発表した(1台、納入時期2027年3月)。今後は、生産体制、保守・管理、人員採用、コーポレート・ガバナンスなど、規模拡大に伴う組織運営の強化も併せて確認していきたい。
4. 株価
上場間もないこともあり、中期の事業に関するアナウンスは上記のCoolLaser事業の「中期経営計画」のみとなる。CoolLaserの120台販売という数値は、利益率が大きく変化しない前提を置いても、営業利益CAGRで+50%を上回る。足もとの株価は上場直後から上昇しているが、引き続きAI関連に見られるような高いPER評価を保ちながら、高い利益成長に応じた株価の切り上がりが想定でき得るシナリオということになろう。
Key Points
・SOSEI事業とCoolLaser事業の2本柱
・CoolLaser事業は研究開発から収益化フェーズに入り、業績拡大中
・2026年3月期業績は過去最高益。業績予想も達成が見込まれる
・インフラが老朽化するなか、国内外でのニーズは大きく、アップサイドは大きい
(執筆:アナリスト 山本泰三)
《MY》
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