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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/09/24 13:35, 提供元: フィスコ

フルサト・マルカHD Research Memo(5):2025年12月期通期予想を下方修正するも、受注は回復傾向

*13:35JST フルサト・マルカHD Research Memo(5):2025年12月期通期予想を下方修正するも、受注は回復傾向
■フルサト・マルカホールディングス<7128>の今後の見通し

1. 2025年12月期通期の業績見通し
2025年12月期通期の連結業績予想は2025年8月8日付で下方修正を行った。売上高が前期比0.2%増の162,000百万円、営業利益が同9.3%減の3,500百万円、経常利益が同12.0%減の4,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同45.8%減の2,500百万円としている。期初計画に対しては、売上高を8,000百万円、営業利益を1,000百万円、経常利益を1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を800百万円それぞれ下方修正した。機械・工具及び建設資材セグメントを取り巻く事業環境が当初予想より悪化していることを考慮して、下期の見通しを下方修正(期初計画に対して売上高を7,779百万円、営業利益を707百万円それぞれ下方修正)した。前期比では、機械・工具、建設機械、IoTソリューションが増収増益と堅調であるものの、建設資材が低調なため全体として減益予想としている。親会社株主に帰属する当期純利益については、前期に計上した投資有価証券売却益の剥落も影響する。

米国による関税措置の影響については、日本から米国への輸出額(大部分が米国子会社向けの在庫品)が過去3年平均で約40億円、北米現地法人の売上高が過去3年平均で約164億円の規模だが、当面の同社への直接の影響は比較的小さいと考えられる。また、機械・工具は中間期末の受注残高が前年同期を上回るなど受注が回復傾向となっており、受注から納品までのリードタイムの影響で2025年12月期中の売上につながらないものの、2026年12月期は上期から売上回復が見込まれるほか、経営統合シナジーの本格化によって、2026年12月期には業績回復が期待できると弊社では考えている。

2. セグメント別の見通し
修正後のセグメント別の計画は、機械・工具の売上高が前期比1.3%増の106,150百万円で営業利益が同9.0%増の2,180百万円、建設資材の売上高が同4.0%減の43,140百万円で営業利益が同37.8%減の980百万円、建設機械の売上高が同5.8%増の8,900百万円で営業利益が同20.0%増の240百万円、IoTソリューションの売上高が同6.2%増の3,810百万円で営業利益が同6.4%増の200百万円としている。

機械・工具については、米国関税影響により顧客の設備投資案件が様子見状態のため、期初計画に対して売上高を5,700百万円、営業利益を370百万円それぞれ下方修正した。ただし前期比では小幅ながら増収を確保し、商品ミックスの改善を主因とする利益率改善も寄与して、営業増益を予想している。また、足元の受注が回復傾向にあり、2026年12月期は上期から売上回復が見込まれる。

建設資材については、国内建設投資及び鉄骨需要が低迷し、価格競争も激化により、期初計画に対して売上高を2,620百万円、営業利益を740百万円それぞれ下方修正した。前期比でも減収減益を予想している。

建設機械については、上期の好調が継続する見込みであることから、期初計画に対して売上高を500百万円、営業利益を60百万円それぞれ上方修正し、前期比でも増収増益を予想している。

IoTソリューションについては、期初計画に対して売上高を180百万円下方修正したものの、営業利益を50百万円上方修正した。上期の好調が継続する見込みであり、前期比でも増収増益予想とした。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)


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