トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/03/21 13:03, 提供元: フィスコ

メイホーHD Research Memo(3):公共事業関連が主力で収益に安定性

*13:03JST メイホーHD Research Memo(3):公共事業関連が主力で収益に安定性
■事業概要

3. セグメント別の推移
売上高は各セグメントとも、新規にグループインした企業の連結も寄与して増収基調である。2022年6月期は建設関連サービス事業で(株)ノース技研、建設事業で(株)有坂建設がグループインし、介護事業では(株)アルトが(株)サンライフケアより通所介護事業所を譲り受けた。2023年6月期は建設関連サービス事業で(株)安芸建設コンサルタント、建設事業で(株)三川土建がグループインし、人材関連サービス事業で(株)スタッフアドバンスが(株)エムアンドエムより人材派遣事業を譲り受けた。2024年6月期は建設関連サービス事業でフジ土木設計、建設事業で今田建設及びハーミット、人材関連サービス事業でレゾナゲートがグループインした。

営業利益については、2023年6月期までは新規連結に伴う人件費や営業経費の増加、のれん償却額の増加などを増収効果で吸収して増益基調だったが、2024年6月期は大型M&Aに伴う関連費用の増加に加え、建設関連サービス事業が工期延期、建設事業が今田建設における受注期ズレなど一過性要因の影響で減益となった。

構成比については新規M&Aによって変動する可能性がある。2024年6月期の売上高構成比は、人材関連サービス事業がレゾナゲートの新規連結などにより前期比5.6ポイント上昇の23.5%、建設事業が今田建設の新規連結等により同9.2ポイント上昇の30.8%となった一方で、建設関連サービス事業が工期延期も影響して同12.9ポイント低下の38.0%、介護事業が同1.9ポイント低下の7.7%となった。

営業利益率は個別案件の採算性や新規連結の影響などで変動する可能性がある。2024年6月期の営業利益率は、建設関連サービス事業が工期延期という一過性要因により前期比4.0ポイント低下の11.6%、人材関連サービス事業が同2.6ポイント低下の5.1%、建設事業が受注時期遅れという一過性要因により損失計上、介護事業が同1.5ポイント上昇の16.1%となった。一時的要因を除けば、基本的には建設関連サービス事業と建設事業は公共事業関連、介護事業は介護保険制度関連を主力としているため収益に比較的安定性があり、人材関連サービス事業も大手ゼネコン向け建設技術者派遣を継続的に受注しているため安定収益源となっている。


事業環境の変化に迅速に対応
4. リスク要因と課題・対策
メイホーホールディングス<7369>の事業展開におけるリスク要因としては、景気変動によるグループ企業の業績への影響、M&A市場の影響、資金調達における金利変動の影響、人材関連サービス事業や介護事業における法規制改正の影響などが挙げられる。

このうち景気変動によるグループ企業の業績への影響については、主力の建設関連サービス事業及び建設事業は公共事業が中心のため安定的に推移することが予想される。老朽化インフラの維持・更新工事など国土強靭化政策が追い風となる可能性もあり、全体として景気変動による影響は比較的小さいと考えられる。資金調達における金利変動の影響については、現在はM&A資金を変動金利による銀行借入で調達しているが、今後は、金利上昇により負担増加が予想される場合には固定金利への変更を行うなど事業環境の変化に迅速に対応するとともに、資金調達の多様化も検討する。なお2023年11月に実施した今田建設ホールディングスの株式取得にあたっては、(株)みずほ銀行をアレンジャーとするシンジケートローンによって2,700百万円を借り入れた。同社として初のメガバンクからの借入であり、資金調達先の多様化進展を示す事例である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


《HN》

記事一覧

  • 2025/04/01 15:53:H.I.S.、オープンH、オイシックスなど
  • 2025/04/01 15:48:東証業種別ランキング:医薬品が上昇率トップ
  • 2025/04/01 15:39:4月1日本国債市場:債券先物は138円27銭で取引終了
  • 2025/04/01 15:36:日経平均大引け:前日比6.92円高の35624.48円
  • 2025/04/01 15:12:東京為替:ドル・円は底堅い、値を戻す展開
  • 2025/04/01 15:09:kubell Research Memo(9):事業拡大中につき、当面は利益を必要投資に充当する方針
  • 2025/04/01 15:07:フォーバル---ハタラクエール2025にて「福利厚生推進法人」に認証
  • 2025/04/01 15:08:kubell Research Memo(8):2026年12月期に売上高15,000百万円達成を目指す(2)
  • 2025/04/01 15:07:kubell Research Memo(7):2026年12月期に売上高15,000百万円達成を目指す(1)
  • 2025/04/01 15:06:kubell Research Memo(6):ビジネスチャット普及等により飛躍的な高成長と利益創出の両立実現
  • 2025/04/01 15:05:kubell Research Memo(5):ARPUの上昇を追い風に、売上高は前期比30.6%増の成長実現
  • 2025/04/01 15:04:フィード・ワン---子会社マジックパールの新工場が竣工、本店を移転
  • 2025/04/01 15:04:kubell Research Memo(4):BPaaSで「働く」を変えるプラットフォームを提供(2)
  • 2025/04/01 15:03:kubell Research Memo(3):BPaaSで「働く」を変えるプラットフォームを提供(1)
  • 2025/04/01 15:02:kubell Research Memo(2):国内最大級のビジネスチャットサービス「Chatwork」提供
  • 2025/04/01 15:01:kubell Research Memo(1):業績予想を大きく上回り営業利益は黒字化
  • 2025/04/01 14:55:日経平均は2円安、引き続き米経済指標に関心
  • 2025/04/01 14:52:日経平均は2円安、引き続き米経済指標に関心
  • 2025/04/01 14:52:ファンペップ---事業計画及び成長可能性
  • 2025/04/01 14:50:ファンペップ---BIOASTERと抗体誘導ペプチドに関する共同研究契約を締結