フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/03/10 17:21, 提供元: フィスコ

AViC Research Memo（9）：質疑応答（2）

*17:21JST AViC Research Memo（9）：質疑応答（2）
　

株式会社AViC<9554>●はっしゃん
はい、ありがとうございます。非常に期待の持てるお話でした。それでは、少し意地悪な質問になるかもしれませんが、これは投資家にとって非常に関心の高いテーマでもありますので、配当についてお伺いしたいと思います。

新規上場直後から配当を出せる企業は多くないかと思います。AViC様も現時点では配当を実施していない状況ですが、おそらく利益を投資分野へ再投資し、成長を優先されているのではないでしょうか。一方で、投資家の関心も高く、配当を期待する方も多いかと思います。すぐに実施するのは難しいかもしれませんが、今後の株主還元について、どのようにお考えでしょうか。ぜひ、お聞かせいただけますでしょうか。

■AViC市原
はい、もちろんです。現在、利益は7億円弱となっていますが、今後は10億、20億、30億円と、より早いタイミングで成長を加速させていきたいと考えています。その過程で、適切なタイミングで株主の皆様への配当についても検討していきたいと思います。ただ、現時点では、M&Aなどを積極的に活用し、事業成長への投資を優先することが、結果として株主の皆様にとって最大の還元につながると考えています。とはいえ、将来的な配当についても、引き続き慎重に検討していきたいと考えています。

●はっしゃん
はい、ありがとうございます。成長を重視しつつも、今後は配当についてもご検討いただけるということですね。それでは、ここからは理論株価から少し離れ、一般的なご質問をさせていただきたいと思います。

まず、広告業界は競争が非常に激しい分野かと思いますが、AViC様が特に意識されている競合企業やライバル企業はございますでしょうか？

■AViC市原
そうですね。広告業界には多くのプレイヤーが存在し、機関投資家様とのミーティングでもよくご質問をいただくテーマです。実際のところ、当社にとってはすべての企業が競合となり得るため、特定の企業を「競合」と明確に位置づけるのは難しいと考えています。さまざまな企業とバッティングする機会があるものの、特定の企業をドンピシャの競合と捉えるケースはあまりないですね。

●はっしゃん
なるほど。つまり、プレイヤーが非常に多いため、特定の企業を意識するというよりも、業界全体を競合として捉えているという理解でよろしいでしょうか？

■AViC市原
そうですね。ありがたいことに、当社は多くのご発注をいただいており、現在は競合を強く意識するというよりも、市場の機会にしっかりと対応し、供給力を高めていくフェーズにあると考えています。

●はっしゃん
はい、ありがとうございます。それでは、ご出身のサイバーエージェント様を意識されることはありますか？視聴者の皆様の中にも、この点について気になっている方がいらっしゃるかもしれませんので、お伺いしたいと思います。いかがでしょうか？

■AViC市原
はい。サイバーエージェント様は、私が非常に尊敬している企業です。
私自身も、残りの人生を懸けて、そのような企業に少しでも近づけるよう努力していきたいと考えています。

●はっしゃん
それでは、次の質問に移ります。インフレが御社の業界に与える影響についてお伺いしたいと思います。近頃、あらゆるものの価格が上昇しており、人件費の影響も大きいかと思います。御社の場合、仕入れ・販売のビジネスモデルではないため、影響は比較的少ないかもしれませんが、インフレによる今後の見通しや、業績への影響について何かお考えがあれば、お聞かせいただけますでしょうか。

■AViC市原
そうですね。各企業が利益を確保するために、インフレへの対応は不可欠だと考えています。
特に、今後は給与のインフレも進むため、企業がどのように利益を改善していくかが非常に重要な課題となります。こうした状況の中で、当社のサービスはまさに有効な選択肢の一つとなり得ると考えています。利益の確保が求められるお客様に対し、従来の広告の活用方法を見直し、当社にご依頼いただくことで、営業利益に直接貢献できる施策をご提供することが可能です。インフレへの対応策として、ぜひ当社のサービスをご活用いただければと思います。

●はっしゃん
はい、ありがとうございます。それでは、最後の質問になります。御社は人材を重要視し、その効率化と最大限の活用を強みとしているとお話しされていました。一方で、現在は優秀な人材の確保が難しくなっており、新卒者の減少も進んでいます。人材獲得の競争が厳しくなる中、今後の人材獲得に関する展望についてお聞かせいただけますでしょうか？

■AViC市原
そうですね。おっしゃるとおり、優秀な人材の確保は企業間での激しい競争になっていると感じています。当社では新卒採用を非常に重視しており、会社説明会ではすべて私が登壇し、会社の魅力や、共に働く仲間として迎えたいという熱意を直接お伝えしています。また、採用後は若い人材をしっかりと育成することが非常に重要だと考えています。属人化を防ぎながら体系的な育成を進め、優秀な人材の確保と成長を支援する体制を整えています。
今後も、この取り組みをさらに強化し、優秀な人材を確保・育成していくことに尽力してまいります。

●はっしゃん
はい、ありがとうございます。市原様ご自身が人材獲得にも積極的に関与し、獲得した人材を育成していくという方針なのですね。改めて、ありがとうございます。
これで、私からの質問は以上となります。非常に学びの多いお話を伺うことができました。
また、これからの日本で成長していく企業としても、大変意義のあるご回答をいただけたと感じています。本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

■AViC市原
ありがとうございました。

●はっしゃん
本日、後半パートはこれで終了となります。非常に学びの多い内容でした。前半では業績や強みについて詳しく伺い、後半では理論株価チャートを用いて、業績が右肩上がりの成長局面にあることを確認できました。企業の成長余地を見極め、割安なタイミングで投資することが、将来性のある企業への投資において重要だと考えています。その観点からも、AViC様の今後の成長に大きな期待を寄せています。本日も貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。それでは、最後に市原様より締めのご挨拶をお願いしたいと思います。本日のご感想をお聞かせいただけますでしょうか。

■AViC市原
まずは、長時間にわたりお付き合いいただき、誠にありがとうございました。私自身も、理論株価を含め、多くの学びがありました。また、客観的な視点から、株主や投資家の皆様が当社をどのように評価されているのかについても、新たな気づきを得ることができました。
しかし、それ以上に重要なのは、業績をさらに伸ばし、皆様のご期待にお応えできる状態をしっかりと築いていくことだと考えています。本日は、大変有意義な機会となりました。改めて、心より感謝申し上げます。

●はっしゃん
市原様、本日は誠にありがとうございました。

■AViC市原
ありがとうございました。

●はっしゃん
視聴者の皆様も、ご視聴いただきまして、どうもありがとうございました。

《MY》