月次情報で“伸びる前”に買う割安成長株投資入門

作者がオリジナルで作成したExcelシートに実際にデータを入力することでより理解が深まり、紹介された手法でよい株を見つけてみようと思った、これからが楽しみ！

N.N様 59歳

　過去、小型成長株投資に何回かチャレンジしてきましたが、これといった手ごたえがなく、テンバガーは一度しか経験したことがありませんでした。このため、メインの投資対象は別のカテゴリーになっています。

　円安の影響もあり、日本株式市場でも利益を拡大したいと考え、本書を手にしました。

　自分なりに月次情報を分析していたことがありましたが、本書に記載のように分析していたわけではありませんでした。このため、本書に記載の分析は非常に参考になりました。

　特に、天国から地獄までを見せてくれたペッパーフードサービスの記載は、「自分が投資していたら」と考えながら読むと、かなり痺れるものでした。

　後半の「第5章マーケティング・イノベーション投資法」は、ちょっと前に流行った戦略を簡潔にまとめている部分で、ご存じない方には有益だと思いました。

　また、ダウンロードできるツールも豊富で有益だと思います。

　今後、「つもり売買」から始めて、上手くいきそうであれば、本格的に取り組みたいと思います。

　大変有益な本でした。未読の方は、是非、読まれることをお勧めします。

スマイル会社員個別株27年

前半は月次情報を公開している企業への投資について、その具体的なチェック方法や活用方法の留飲点などについて解説した内容となっています。余裕をもったゆったりとした編集で図表なども多く、文章は平易でわかりやすいのがよいです。

反面、こうした編集のため、全体のページ数が多くなって本がかなり分厚くなっているところもあります。

この月次情報を投資に活用する方法は、丁寧にデータにあたり自分なりの具体的な活用方法を確立できれば非常に有用な方法だろうと思いました。

逆に言えば、単純にちょっとこうした数字を見ただけでは誤解をしたり逆に損失につながってしまったりする可能性もあり、本書にも示されている様々な視点から総合的に考察し判断することが求められると感じました。

後半はマーケティング理論等をベースにした定性分析の方法や決算書等の読み解き方、エクセルを活用しての分析などの内容になっています。

個人的には定性分析のところは楽しく読むことができました。決算書のところは同じ著者の別の書籍の内容と重なる部分もあるかと思いました。

全体としてこれまで見過ごしていた、あるいはちょっと見てみるという程度だった月次情報の意味やその活用方法について気づかせてくれるという意味で、本書は有益だったと思います。こうした視点、方法を自分なりに深めていけば、大きな利益につながる可能性もあると感じました。

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