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為替サヤ取り入門 FXキャリーヘッジトレードでシステム売買

小澤政太郎 パンローリング

鞘取りは商品先物の決済月別の価格差に着目する、低リスク中リターンの手法だという印象を持っていました。

そんななか、FXの特徴であるスワップポイントを獲得しながら鞘取りを行おうという 手法が本書で紹介されています。為替相場で相関の高いペア(例えばAUD/JPYとNZD/JPY)を選び、高金利通貨を買い、低金利通貨を売るというものです。 具体的には相関の強いペアの価格差の動きをテクニカル手法である移動平均線やMACD、ストキャを用いた手法を検証しています。

これら手法を実際に自分のものにして実戦配備に移す前にその精度などを検証する必要はありますが、ある程度相場の乱高下には耐性のある手法であるという印象を受けました。

しかしながら、為替相場の場合、選んだペア同士の取引も可能なため、上記の例で行くとAUD/NZDにおいてレンジブレイク等が起これば不測の事態に陥ることが考えられるのですが、その点に関する考察が全く無かったのが残念でした。

鞘取りでは通貨ペアの価格差に注目するため、前述の不測の事態などで損切りせざるを得ないときの逆指値の管理がしにくいことが考えられるのですが、こうした市場が動揺している場合の対処法等、リスクに対する考察が少なく、こういった点は自分たちで手法を洗練させる必要があるのではないかと考えています。

他人がある程度成功できているこの手法を一度勉強してみる価値はあると考えます。

(!WAHOR! 30代 会社員)


FXキャリー・ヘッジ・トレードとは為替の相関関係を利用して、スワップ金利と為替のサヤを2つとも取りにいくという手法です。リスクヘッジについても書かれていますし、ローリスク・ミドルリターンが期待できる手法だと感じました。

序盤の方ではFX取引のポイントや優位性などについても丁寧に解説されているので、初心者にも理解できる内容だと思います。著者自身もこの手法で利益を上げているようなので、よく検証した後に私もこの手法を取り入れていきたいと考えています。

内容は基本的なテクニカル指標の使い方も説明してあるのですが、検証の日数が短いのが気になりました。しかし相場の格言的なものが節々に書かれており、それらはとても参考になります。

著者は投資に対してとても研究し、自分で投資ソフトを作ってしまうぐらい投資好きというところにとても共感をもてました。そのうち自分の検証に限界を感じたら著者のソフトを使ってみようと考えています。

(toto 20代 会社員)


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