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現在、独り勝ち状態の米国株は、バリュエーションが明らかに高いと言われている。また、2025年初の現在、レイダリオなど著名投資家も米国債の金利に比べて米国株のバリュエーションを警戒しているとのことだ。
それでは、バリュエーションはどのように計算されるのが合理的なのだろうか。この本では、それに応えるべく、各種企業のバリュエーションを計算する際に、留意すべき考え方、基礎を徹底的に解説してくれている。
なお、どの企業がバリュエーション的に割安で買い推奨と言った内容は書かれていないが、色々な業種の企業の合理的なバリュエーション計算方法を示すことで、企業間の比較、投資する際の銘柄選定に役立つものと思われる。短期売買ではなく、企業の価値に着目した投資を目的とする長期投資家には非常に有益な本だと思う。
企業のバリュエーションについて、コンパクトに解説した良書だと思います。
個人投資家のみなさんも、各々、インカムに基づく「本源的」分析と市場に基づく「相対的」分析をしていることと思います。しかし、割引率を少し変更するなどの少しの調整しかしていないかもしれません。その結果、得意な分野(予想が的中する確率が高い分野)が限定されているかもしれません。
私自身は、「ストーリー」を加味した分析をしてきたつもりでしたが、ここまで詳細な分析をしたことがなく、反省いたしました。「ストーリー」を重視し、それを具体的な数値に落とし込んで分析する過程が大変参考になりました。
本書はさまざまな分野の企業価値評価の事例を紹介しています。本書を参考にして、今まで投資したことがない分野や過去に上手くいかなかった分野の企業分析をしてみたいと思います。
自分の得意な領域を拡大するために、大いに寄与する書籍だと思います。
きちんとバリュエーション分析を実施して、個別株投資をしたいと考えている個人投資家の皆さんに役に立つ書籍だと思います。
本書は企業のバリュエーションのついて幅広い見地から整理し、その具体的な方法や留意点について解説した一冊となっている。
バリュエーション、企業の評価というと、なにか決算や財務諸表の数字をよく読み込み、その内容を前提にしつつ、一定の数式などをもとにして企業価値の数字を導き出すようなイメージがある。そうした側面も実際にあるのだが、本書では企業の評価について「ストーリー」を重視し、それを具体的な数値に落とし込んで判断することの重要性についても丁寧にふれている。
また、こうした評価は間違えることが多いこと、自分以外の異なった評価も参考になることがあることなどが繰り返し述べられており、企業評価の意味やその限界性、難しさ等についても丁寧に解説されていることが特徴になっている。
翻訳物ということもあってか、全般に文章表現がやや硬く、自分なりにかみ砕かないと理解が難しい部分もあったが、自分自身が投資している、あるいは投資を検討している企業について、本書の指摘、解説に即して考えてみることは非常に有益なトライとなると思われる。
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