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本書は、主としてコモディティ(商品)関係のコングロマリット企業であるコーク・インタストリーズのCEOであるチャールズ・コークによる、自社の発展と経営方針について描かれたものであります。
その経営方針とは、「市場ベースの経営(MBM)」と名づけられたものを中核としています。市場ベースの経営の基本理念とは、誠実さ、コンプライアンス、価値創造、顧客中心主義、変化など10の理念から成り立っております。これらの理念は、当たり前といえば当たり前の概念ではありますが、それを愚直に実行していることは、簡単なようで難しいことのように思われます。そうじゃないと、非上場企業として世界で2番目の大きさにはなれないと思われます。どうやってそうなったかは、本書に詳細に記載されておりますので、熟読されることをおすすめします。
また、コーク・インタストリーズは、ほかの企業の買収を行った際にも、買収した企業に対しても、 市場ベースの経営を適用することにより、その企業の再生等を行っていますが、その手法は、日本の買収巧者であるニデックにもつうじるところがありそうです。
大きく成長する企業が、どのように経営理念を浸透させるかといったことを詳しく知ったりするために、熟読したい本であります。
bblue 50代 自営業兼投資家
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