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当セミナーは、信用取引活用講座というタイトルですが、全編信用取引の話というわけではなく、伊藤道臣氏の株式運用に対する考え方の説明が中心です。いかにして4億円を達成したか、その中でどのように信用取引を活用したかの説明が追加されているイメージです。氏は野村投資顧問を経て独立、その後2000年から自己資金で株式運用に着手。運用資産首尾よく1500万円が4200万円に増加するも、その後2002年の下落相場により、資産が一時的に1000万円を割り込む地獄の局面を経験、この時には保有しているマンションを売りに出そうと思ったり、独立したものの再度就職活動を行った時期もあったようです。このような苦しさを経て、結局は4億円を達成しキャッシュ化した、その足取りについて説明されています。
当ビデオでは信用取引の説明について、多くの市場参加者は信用で儲ける「おいしい」ことばかりを説明しようとするが、本当に大事なのは逆境に立たされたときであることを強調しています。そして「信用取引で追証にさえならないよう気をつけていれば、日経平均が半分になっても資産は1/8が残り、株式市場から強制退場させられることはない。そこを耐え抜くことが出来れば、逆に日経平均が倍になった時、運用資産は8倍だ」とのメッセージを送ります。個人的には、資産が1/8になった場合、心理的に平常心を維持しマーケットに居残り続けることは非常に難しいと思うのですが、伊藤氏は大真面目にこのことが重要であるということを唱えた上で、とにかく「成功するまで続けること」「成功したままでやめる」ことの重要さを強調しています。
株式運用におけるポイントの説明については、まず信用取引のリスク管理については、信用保証金維持率管理が重要であり、追証を求められる事態は絶対に避けること。そして信用保証金維持率は45%前後がメドであり、40%を下回りそうになったら機械的に損切りし、45%まで戻すことが重要としています。株価が上昇すると信用の枠が増えるので、買い増しを行う。逆に下がると保証率を維持する必要があるので、建て玉を切っていく。この戦略を堅持することを薦めています。
また買い銘柄の発掘については、「3年も待てば2倍ぐらいは見込めると思われる株、同時に一方で、見込みが外れ逆に言ったときに、最悪でも半分で留まる銘柄を買う」とのスタンスで銘柄発掘を行うということを説明しています。
このビデオは実践者ならではの示唆に富んでいるものであり、個人的には、非常に参考になりました。みなさんにもお勧めできるものだと思います。唯一このDVDで気になったことは、当DVDは資料も含め、実施日が全く記載されていないことです。伊藤氏がここ数年の相場展開を語る中、このセミナーの実施日が明確になっていないと、リアリティに欠ける部分が多々あります。ちなみに実施日は、2006.5.28だったようです。念のため。
(浜口準之助氏)
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